クレパス画名作展
東大阪市民美術センターで開催中の「クレパス画名作展」の招待券をいただき、行ってきました。
クレパスという画材については、とても気軽に簡単に描ける画材だと思います。特に子どもがはじめて手にする画材もクレパスであることが多いと思います。
印象としては、伸びが良く画面への吸着も良い。とても扱いやすい画材です。
サクラクレパスの歴史
展示会には、絵画の他、クレパスの歴史を感じられる本体が展示されており、とても興味深かったです。
1925(大正14)年にクレパスは誕生しました。発売当時は、夏用と冬用の2つがあって、夏には溶けにくい原料を使い、冬には固まりにくい原料を使ってクレパスを制作していたようです。ところが、夏用と冬用を間違えて出荷して、多くの苦情を受けた、などのエピソードが書かれていました。最終的には、1年中使えるものを開発して、現在に至るようです。
このような企業の商品誕生秘話的なものが、とても好きです。
パッケージの変化やクレパス誕生90周年記念に作られた記念クレパス90色というものも展示されており、クレパスでこんな色も作れるんだ!と感動しました。
「クレパス」という商品名は、「クレヨン」と「パステル」を合わせた名前で、サクラクレパスの登録商標です。
神田川の歌詞
かぐや姫の「神田川」という歌をご存知でしょうか。
この歌の2番の歌詞に”24色のクレパス買って”という歌詞があるようですが、このクレパスが商標名だから、NHKの紅白歌合戦で歌えなかったそうです。
NHK側からはクレパスをクレヨンに修正して欲しいとの要請があったようですが、歌えないならば出演しない、とのことだったようです。
歌詞を手がけた喜多条忠さんは、「クレヨンでは、あの色は出ない」と言ったそうで、アーティストのこだわりが感じられました!
岡本太郎や山下清などの作品が展示
近代の巨匠の作品が多数展示されていました。
岡本太郎画伯の「鳥と太陽」では、まさに太陽の塔のあの顔!が観れました。
山下清氏の作品は、花火の作品が展示されていて、印象に残りました。
その他にも小磯良平氏、鴻池朋子氏など現代美術の作家の作品も多数展示されていました。
こちらは、厚みのある段ボールに描かれた絵を貼り合わせて作っていました。
横から観ると立体的でした。
展示を観終えた感想
普段、なかなか観ることのない展示だったので、新鮮でした。
いつもは、わりときっちりと細かい鉛筆画を描いていたりするので、のびのびと表現できるクレパスを使って、何か描きたくなりました!
クレパス画名作展
2021年2月10日(水)〜3月14日(日)
東大阪市民美術センター
入場料:500円
開館時間:10:00〜17:00 ※3月5日(金)は20:00まで開館