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2021-03-27

リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展

あべのハルカス美術館で開催中のリヒテンシュタイン侯爵家の至宝展に行ってきました。

リヒテンシュタイン公国という国名は、世界で唯一、侯爵家(君主)の家名から名付けられたという国で、スイスとオーストリアに挟まれた人口3万8千人(2017年)の小さな国です。

この展示会は、リヒテンシュタイン侯爵家の秘蔵コレクションです。

まあ、なんとも豪華で優美でした。

出品リスト

第1章 リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活
第2章 宗教画
第3章 神話画・歴史画
第4章 磁器–西洋と東洋の出会い
第5章 ウィーンの磁器製作所
第6章 風景画
第7章 花の静物画

となっていました。

17世紀〜18世紀頃の作品で、当時は写真がなかったため、貴族たちは画家に肖像画を依頼していたんですね。
第1章では、そんな貴族たちの優美な肖像画や、生活ぶりが垣間見れる作品が並びます。

宗教画と神話画の違いですが、
宗教画は、キリスト教の聖書に基づいて描かれた作品です。一方で、神話画というのは、古代ギリシア神話の主題を描いたものになります。

宗教画に出てくるのが天使、神話画に出てくるのがキューピッドという違いもあります。

第4章、第5章は豪華な磁器がずらりと展示されていました。
一つ一つ人間がデザインし、人間の手で装飾したとは思えないほど、美しく豪華でした。

第6章の風景画は、スイスの近くということもあり、美しい山並みが表現された作品が素敵でした。

第7章の花の静物画は、ただただ、美しい!素晴らしい!うっとりする絵画ばかりでした。構図や色使いなどとても参考になるものばかりでした。

しかも、こちらのエリアは撮影可能!ということで、写真に収めてきました。
綺麗で豪華です。本当に。

白ブドウのある花の静物(1838年)/ヨーゼフ・ニッグ

彩度の高い色使いの背景には、コントラストが強くなりすぎないよう、淡いベージュを使用している。
私は、花の絵を描く時には、色が鮮やかになりすぎて、背景は黒にしがちなところ、こういう色使いも素敵だなと参考になりました。

磁器の花瓶の花、燭台、銀器(1839年)/フェルディナンド・ゲオルク・ヴァルトミュラー

こちらは、画面左側の黒の余白、構図が好きです。

展示会は、明日3月28日(日)までとなります。

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